保育室の設置・運営、保育に関わる人材の派遣・紹介などの事業を行う株式会社明日香の代表取締役・萩野吉俗様。アドバイザリー導入当時は、新しい親会社にM&Aされた直後で、急激な売上拡大に伴い、社内が不安定化し、人材定着やWebマーケティングの不整備などの課題がありました。今回は、林周平のアドバイザリーで、どんな変化があったかについて伺いました。

事例のサマリー

経営計画書とクレドを作成、全方位から評価
「社内からの評判も高く、営業もしやすくなりました。
親会社との信頼関係を築くきっかけにもなりました。」

苦手だったWebマーケティングの体制を構築
「元々弱かったウェブマーケティング体制を、林さんが先導して外部の協力会社を巻き込んでチームを作ってくれました。今では施策効果が数字で管理できています。」

年商20億円から30億円へ、平均給与も向上
「事業成長によって求められる課題や内容が変わり、人材が定着しない時期がありました。林さんに、新規事業、採用、DX化、会議の作り込みなどを全面的に手伝ってもらい、随分と社内も落ち着きました。」

インタビューの様子

新しい資本グループになって、社内にさまざまな問題がある時期でした

林さんとは、M&A直後くらい、先代の社長からのお付き合いで、僕はまだ一般社員でした。当時はM&Aされた直後1年ぐらいだったんじゃないかなと思うんですよね。新しい資本グループになって、業績は大きく伸びてたけれど、その分いろいろと問題がありました。

当然、業績伸ばすと仕事は忙しくなります。求められる仕事のレベルも少し変わったし、会社として一段変わらなきゃいけない時期でした。そういうフェーズで、ついていけない人間もどんどん出てきて、離れていく人もたくさんいました。古い体制と新しい体制が混ざっていて、新しく採用してもすぐに離職してしまってなかなか人材が定着しませんでした。とにかく会社が不安定で大変でした。会社全体が変化の過渡期で、環境も仕事に求める要求水準も大きく変わった時期でした。

もちろん、新しい体制に移行する中で会わない人が辞めていくのは、ある程度仕方がないと思っています。しかし、人が辞めれば社員は動揺します。「この会社は離職率が高い」というような話にもなりかねない。

新しい取り組みにチャレンジする時、林さんがいてくれる

5年ほど前の話になりますが、僕が社長になるにあたって、林さんから「経営計画書を作った方がいい」というアドバイスをいただいて、これがとても効果がありました。当時は企業理念などがなかったのですが、作ることによって社員が仕事をしやすくなったり、営業をしやすくなるメリットがありました。同時に、ビジョン、クレドなども作ったのですが、これらを経営計画書にまとめたものが今でも役に立っています。

先代の社長は親会社から来た人で、僕が経営を引き継ぐときにも親会社との関係が心配だったのですが、経営企画書を作ったことで高い評価を得られました。

ほかにも、Webマーケティングのところがまるでできていなかったので、林さんから教わった部分がかなりあります。

 Webマーケティング一環として「きっちり数字で施策効果を把握した方がいい」という指摘を頂いて、K P Iの設定やC P A(顧客獲得単価)、C P O(売上毎コスト)の把握、くわえて広告効率などもみるようになりました。

他にも、いろいろな新しい取り組みにチャレンジしました。何か一緒にできることがないかを探りに、親会社の親会社である大日本印刷や横浜市の事業推進室に行ったときも、林さんに同席していただきました。とにかく、いろんなチャレンジをするときに、林さんがいてくれています。

普通のコンサルとは異なり、林さんは実務まで入ってきてくれる

普通は、コンサルの人はあまり実務までは入ってこずに、何かアドバイスをしてくれる存在ですが、林さんは割と実務に入ってきてくれました。

たとえば、社内会議に一緒に出てもらってアジェンダの作り方から指導してくれたこともあります。今でもそのやり方が社内文化として残っています。林さんは若いしネットが得意なので、ビジネスチャットやDXツール、最近だとChatGTPなどいろいろなツールを活用するのもやっぱり早い。「そういうの使った方がいいですよ」「こんな感じで使ってみたらどうですかね」と画面で実物を見せながらいろいろ教えてくれます。結果、弊社ではチャットワークとGoogleワークスペースを導入しました。タイミング的にも、たまたまコロナの前に導入できたので、結果的にとても助かりました。

困りごとを林さんに相談したら、林さんなら何かしら解決方法を考えてくれるし、自分で解決できない場合でも解決できる人を連れてきてくれます。

今は、僕のメンターとして関わってもらっています

林さんとは5-6年のお付き合いですが、以前とは関わり方が変わってきたと感じています。

僕が社長になったばかりの時は、社内を落ち着かせるために実務的な課題に対して力を貸していただきました。Webマーケティングや業務効率のDX化、それに伴って必要な人材を獲得し、経営計画や会議の仕方などの社内の体制を作ることサポートいただきました。おかげさまで今は社内は落ち着いており、業績も順調に成長し、平均給与も順調に伸び、念願だった新たな役員をプロパー社員からを見出すこともできました。

ここ2年ほどは、課題が新規事業や長期的な意味での経営戦略に移ってきました。そのため、雑談の中でで林さんの事業のこと、最近知った参考になるニュース、経営哲学やビジョンについて話す時間が増えました。林さんは若い頃から起業していろいろな事業をされているので、話を聞くととても刺激になります。今はそのような話題がメインじゃないかな。今時の「コンサルタント」といえば、専門的な何かを実務的に解決するような意味合いで使われることが多いように思いますが、林さんはもっと総合的な、本来的な意味のコンサルタントをしていると思います。

今では僕のメンターとして関わってもらっています。社内にはメンターがいないので、第三者的な相談ができるのがありがたい。

渦中にいると「気づかない」大切なことを指摘してもらえる存在

経営していると「なんか違うんだよな」「しかし、具体的には何が問題か見ない」という違和感を持つことがありますが、その渦中にいると問題は見えないものです。そういう時は、外部の人と話す中で、発見することができます。林さんは知識も、経験もたくさん持っていて、違和感の正体を「気づき」として与えてくれます。

そうした気づきや発想を得るためには、一見何のテーマもない話をする雑談のような時間も大事だと思っています。リラックスした空気の中で、経営者同士で腹を割って話すことで気がつくことが毎回あります。ガチガチに構えた感じでコンサルしてもらうのが、必ずいいとは限りません。

終わりに

林さんのアドバイザリーは「もう一歩上にいきたいが何かが足りない」と考えている経営者におすすめできます。 そういう人は、特定の課題を解決するというよりも、林さんとの長期的なお付き合いをしてみてください。1回の対話ではわからないことでも、お付き合いの中で大切な気づきを与えてくれるはずです。

今回は、株式会社明日香・代表取締役 萩野吉俗様にお話を伺いました。どんな企業にも課題や改善点は常にあるものです。しかし、「なんかおかしいぞ」という違和感は、その渦中にいると見えないものですよね。そのような場合、信頼できる第三者の客観的な視点は経営者に大切な「気づき」を与えてくれます。

日々の仕事の中で「なんか違うんだよな」「しかし、具体的には何が問題か見ない」とお感じの経営者の方は、林周平のアドバイザリーを活用することをご検討ください。