雑誌などの紙媒体を得意とするグラフィックデザインの有限会社アティックの代表取締役・橘田浩志様、トレンドをとらえたデザイン制作で、女性ファッション誌を担当。高い評価を得られてきました。そんな橘田さんの長年の悩みは「属人的なビジネスモデル」からどのように脱却するか?ということ。今回は、林周平のアドバイザリー及び「繁盛経営アカデミー」を導入した結果、どんな変化があったかについて伺いました。

事例のサマリー

不動産の新規事業へのアドバイザリー導入
「新記事業を立ち上げる人にとってアドバイザーの存在はとても心強い」

属人性のない仕組みを構築し12名体制へ
「不動産業については、どこから手をつけていくのが良いのか?課題がどこにあるのか?など、何かもわからないところからスタートしました」

SEO対策・テレアポなどの新施策の活用
「自分では思いつかない方法を導入することができました」

取材の様子

既存事業の仕組み化は難しいため、新しい事業を立ち上げたかった

元々、うちはデザイン会社です。

しかし、当社のメインの事業としては雑誌や書籍などのページデザインを行なっていますが、紙媒体の仕事は今後減っていくのではないか?という懸念がありました。

デザイン事業については好きですし自信もあります。お客様からもご評価いただいて、長年、ご紹介で案件を得てきました。そうした経緯もあって、積極的に営業活動をしたことはほとんどありません。

もともとデザインの仕事をどう回すかを考えていましたが、人に依存する仕事であることは何十年も仕事をしてきて感じていました。スタッフについても育っては辞めていく。そしてまた次の人を育てるという繰り返しです。裁量労働であるため仕組み化しにくい業種なので、デザインは現状維持で良いと今は思っています。

これまでも属人的な状況を変えるために色々なチャレンジもしてきました。私自身がいろいろなことにチャレンジしたい性格ということもあり、過去にも新規事業をいくつか立ち上げたこともあります。ところが、以前はさまざまな要因で上手く行きませんでした。その原因は本業であるデザイン業と新規事業の営業手法の違い、商習慣が違い、事業パートナーとの相性など色々です。

試行錯誤する中で、不動産業をしてみるのはどうだろう?と考えました。もともと個人では不動産投資にも取り組んでいました。しかし、不動産業についても、デザイン業とは全く仕事の進め方が違います。

不動産業については、どこから手をつけていくのが良いのか?課題がどこにあるのか?など、何かもわからないところからスタートしました。

そんな中で林さんと出会い、繁盛経営垢アカデミーへの参加とアドバイザリーを依頼することになりました。

林さんは第一印象では伝わらない深い哲学を持っていました

林さんと出会ったのは、林さんが主催されている「つむぎ会」という経営者の集まりに参加した時です。お話ししているうちに「この人はなにかが気になる」と感じ、なんとなく林さんのセミナーに参加しました。それが、お付き合いが始まったきっかけです。

この頃の第一印象は正直それほど良かったわけではなく、どこか冷たい印象を持っていました。林さんはとてもロジカルな口調で、様々な事業の立ち上げや売却などの経験が豊富で、どこか自分とは遠い人だと感じていました。しかし、話を聞いているうちに意外とそういう人ではないことがわかってきました。

林さんが「僕はスタートアップではなくスモールビジネスをやりたい」という話をされている時に、なるほど自分と同じだなと。私がやっている不動産事業はまさにスモールビジネスで、誰も拾わないような地味で小さな案件をコツコツ積み上げていたためです。

特に印象的だったのは、経営塾のキックオフパーティでされていた林さんのお母さんの話です。「市民の豊かさを願ってN P Oを設立してボランティア活動をされている」ということだったのですが、林さんのルーツはそういう思想なのか・・・。と衝撃を受けました。

我が身を振り返ると、30代の頃は稼ぐことにばかり関心があった気がします。親の言うことも聞きませんでした、笑

林さんのお母さんがされていることや仕事をビジョンを叶える道だと捉えていることが、だいぶ自分とは違うなと感じました。

普通の経営コンサルタントだったら、「事業を拡大しましょう」「成長させましょう」という話が中心だと思います。しかし、林さんは全然違ったので意外でした。もっとビジネスビジネスした話が来ると思っていたのです。ところが、林さんは「皆の幸せ」を願うという話をしていました。

正直なところ、林さんの哲学や深い考え方を理解するのに半年くらいかかりました、笑

哲学やあり方などの深い話は理解するには時間がかかりますし、自分に落とし込むのはさらに難しいですが、とても大事なことです。

自分では思いつかない方法を導入することができました

林さんにアドバイザリーの依頼を決めた一番の理由は、林さん自身が自分で事業を行っており、現在も事業投資家として複数の事業を手掛けられているためです。一般的なコンサルタントはあまり得意ではないと言いますか、机上の空論に聞こえて心に響かないことが多いのですが、林さんの話はどれも現在進行形で起こっている事業の話が多く、とてもためになります。

アドバイザリーでは、月に1回のZoomのセッションで、林さんが質問をしながら話をまとめてくれるので、優先順位ややるべきことが明確になって助かっています。新規事業を中心にアドバイスをもらっていますが、既存のデザイン業に関することも含めて全てが学びになっています。

新規事業については、もともと個人的に取り組んでいた不動産事業を会社としてきちんと事業化する形で進めています。今、形にしようとしているのは築古不動産に特化した事業です。

新規事業の不動産サービス

不動産業はデザイン業とはビジネスモデルが全く異なるので、買い付けや売却の仕組みを組み立てる件についてもアドバイスをもらっています。例えば、「買い付けを行うウェブサイトはS E O対策をすることで資産化できる」や「テレアポで新規物件の買い付けを仕組み化する」など自分では思いつかない方法を導入することができました。

今では、不動産事業は、テレアポやリフォームの手配するスタッフなどを含めて12名の体制を作ることができています。今は立ち上げなのですべてに自分が関わっていますが、事業の仕組みやチームができてきた感覚もあり来年からは少しずつ仕組みで回せるようになりそうです。

あと、林さんは、私の「わかっていること」「わからないこと」をきちんと見極めて的確なアドバイスをくれるので、とてもありがたいです。事業拡大だけでない私に寄りそった意思決定の取捨選択、優先順位付けなども一緒に考えてもらっています。

具体的には、アドバイスを受けて今までは本業のデザイン業と混ざっていた資金の流れを厳密に切り分けて「見える化」しました。資金の流れをわかりやすくすることで資金調達がしやすくなるためです。あと、私はもう50歳を超えていますので、将来的に事業売却できるようにしておいた方がよいと言われたからです。現在は、不動産事業はデザイン業と切り離して分社化の準備を進めています。この点についても、1人で事業をしていたら全く進まなかったように思います。

新記事業を立ち上げる人にとってアドバイザーの存在はとても心強い

林さんのアドバイザリーは属人的な仕事ではなく事業として仕組みづくりをしたい人には向いています。自分が置かれている状況を、客観的に事業として把握し直すのはかなり難しい。林さんの言葉で言うと「バイアスがかかっている」状態なのだと思います。だからこそ新記事業を立ち上げる人や関連事業を立ち上げる人にとってアドバイザーの存在はとても心強いです。

私はアドバイザリーとして関わっていただく以外にも、林さんが主催する「繁盛経営アカデミー」という経営塾にも参加しています。経営ツールに「12の神器」というものがあり、この一つ一つを導入していくだけでも経営者にとってかなりの作業効率向上、時間効率アップにつながります。実際の内容としては、ワークシートがそれぞれ用意されており、入力している内容に林さんがその場でフィードバックをくれるのがとても参考になります。

私はこれまでも、マーケティングの講座や広告活用のセミナーなどにたくさん参加して勉強してきましたが、林さんの経営塾のような双方向性のあるコミュニティはありませんでした。

講義とその内容を受けた実作業を行う時間が用意されているのですが、受講時間内でその時々の課題が完了するのが個人的にはとてもありがたいです。私自身も、学んだことを後で1人で実行しようとすると、他の仕事に気を取られて進まないのでセミナーの作業時間を活用して進めています。特にスモールビジネスの経営者にはかなりお勧めできる内容です。

また経営塾にはチャットのコミュニティがあり、事業づくりの目的を持って能動的に参加し、いろんなことをテストしている人が多くて刺激になっています。

私は繁盛経営アカデミーの初期メンバーでもありますので、いずれ売上や事業規模の拡大などの形で成功事例になりたいと思っています。

会員サイトの様子

終わりに

今回は、有限会社アティック・代表取締役の橘田浩志さんにお話を伺いました。小さな会社の経営者は忙しいことがほとんどです。しかし、日々の仕事をしているだけでは、事業を改善するための時間はなかなか作れません。かといって、事業の改善や新たの展開の悩みは、誰にでも相談できるものではありません。

事業の効率化・新たな事業展開など、経営者ならではのお悩みを解決する手段として、林周平のアドバイザリーや「繁盛経営アカデミー」を活用することをご検討ください。